久々に週末遠出してきました。行った先はベルギーの南部「ラ・ルヴィエール」です。下の地図を見てもわかるとおり、もうすぐ目の前がフランス国境のため、飛び交う言語は完全にフランス語でした。

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昔は炭鉱の町として栄えたこの周辺。またフランスとドイツを結ぶ運河の要所であったため、非常に昔は栄えた地域だったようです。ゴッホも一時期この周辺に住み、炭鉱夫たちの絵を描いたそうです。昔の集落がこうして点在して残っていて、都会とはまた違った外国の生活の一部を見ることができました。

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さて、私がなぜ今日ここを訪れたか、それは土木屋としてどうしても一度見ておきたかったものがここにあったからです。上でも書いたようにここは物資を運ぶ運河網の要。しかしこのルートには、数キロの距離で高低差が67mもあり、それを克服し安全で効率的な航行システムが求められた。こうした経緯から当時の技術者が最新の技術を駆使して設計した「運河エレベーター」4機が作られ、現在では世界遺産として残っている(今は観光用)。

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これが第一リフト。一番下流側。

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第二リフト。

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第三リフト。

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上から見てみると、運河の水ごと船と一緒に持ち上げる仕組みがよく分かります。なによりこの止水技術がすごいと思いました。

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一番上流側の第4リフト。ここまで運河沿いにサイクリングロードになっており、自転車を持って行くのが一番良い方法です。(今回は私もこちらでお世話になってる日本人の先生から折りたたみ自転車をお借りしていきました。ありがとうございましたすいません

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そして2002年、これらのリフトにとってかわり、一気に73mもの高さをリフトアップする、巨大な「船のエレベーター」が完成しました。うーん、造りかけの高速道路の高架橋みたい(笑)

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このように船を入れて、仕切りを下ろし、運河の水ごと持ち上げます。300トン級の船と水槽が持ち上がるそうです困った

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すげぇ。よくこれだけの水を止水して持ち上げられます。

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エレベーターを釣り上げている機械室。この持ち上げる動力は天秤のように片方の重り(高低差による水圧)を利用してもう一方を持ち上げる仕組みとなっている。

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実際に観光用の船に乗船してみました(下降)。10分弱でこの高さを上下する。非常に安定感のあるエレベーターでした。

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重りがエレベーターとは逆の動きをしているのがよくわかります。

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片道3時間半という遠出でしたが、非常に価値のある1日でした。あと留学も2か月を切り、大学自体はあと3週間になりました。いよいよラストスパートです。